見たこと 感じた事を
素直に表現できたらいいな・・・・・。
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私のこと
私のこと

学生時代・・・短大2年間ずっと好きだった人がいた

同じサークルの2年先輩の他大学のヒトだった。
初めて参加したサークルで
初めて会った瞬間 その場に立ち竦んでしまうような
そんな衝撃があって
それから彼のことが気になって仕方がなかった。
彼の話す関西弁の温かい響きが好きだった・・・。
何も話さなくても 同じ時間を共有できる事が幸せだった・・・。
 2年はあっという間に過ぎて 卒業、就職・・・・。
でも、彼は実家へ帰ってしまう・・・・。何の告白もしないまま。

卒業式前日 友人が卒業祝いだ!と言って二人を招待してくれた。
楽しい時間をすごして 彼は地下鉄の駅まで送ってくれた。
最後かも知れない・・・話すチャンスだ・・・。
「あのね・・・」そう口を開いた私の言葉をさえぎるように
「俺さ、さよなら言わないからね・・・・。また会えるって信じてるからさ・・」
彼が真剣に言ってくれた。
その彼の言葉を聞いたとき もう何も言えなくて
「うん!じゃあ・・またね!」
「うん・・・また!」
そして 大きく手を振って見送ってくれた彼・・・。
地下鉄に乗って扉が閉まった瞬間
涙があふれて止まらなかった・・・・。誰の目も気にならないほど
思い切り 泣いた夜だった・・・。

4月1日
彼から届いた一通の葉書
「子供たちから 初恋の人ですって言われるようなかわいい先生になれよ!
 俺は今 自分のやりたい事を見つけるために 頑張ってる!」
その葉書をずっとお守り代わりにして身につけて 会えない寂しさを
紛らわしていた・・・・。
でも・・・・
その後 彼からの連絡は一切途絶えて
どんなに手紙を送っても 返事はこなかった・・・・。

一年が過ぎて 最後に出した手紙に
「待っててよければ 連絡してほしい・・」って私の気持ちを伝えたけれど
彼からの返事は・・・・・こなかった。

自然消滅なのか・・・初めから何もなかったのか
私の想いは行く場所を失くしてしまった・・・。

それからの私は その彼の面影だけを追うように
彼と最後に別れた地下鉄の改札を通りたい・・・ただそれだけの思いで
その駅近くのサークルに顔を出すようになった・・・。
運命に導かれて・・・・・そう、
今思うと 運命としか言いようのない出会いが待っているとも知らずに・・・。

サークルは合唱団。
歌なんてどうでも良かった。改札口を通るたびに、彼の声が聞こえてきそうで
その時間が好きだった・・・。でも、本当は苦しくて寂しくて仕方なかった。

合唱団では一番若い存在だった。混声合唱・・おじさん達が一杯いた。
元気のない私を飲みに誘ってくれたり 送ってくれたり・・・・
温かい雰囲気の合唱団だった・・・。
ところが 彼との思い出は色あせるどころか どんどん心の中で大きくなって
自分を苦しめ始めていた・・。
・・・・もう限界だった。
思い出との二人三脚にはピリオドをうとう・・・。忘れなきゃ・・・・。
そう心に決めて、合唱団も辞めようと決心した時
合唱団の団長さんから 勤め先に一本の電話。
「ちょっと会いたいんだけど・・・」
入団してすぐに「若いから・・」ってただそれだけの理由で
合唱団の実行委員を任された私は「役員会かな?」くらいの軽い気持ちで
「わかりました」と返事。辞めることも話せるからちょうどいい!って
待ち合わせ場所に出かけていった。

団長さんはボーリングに連れて行ってくれた。(役員会じゃないのか?)
でも私のボーリング暦は半端じゃない!・・・彼は何を考えてるのか
誘われるまま ゲームスタート!
私180、彼140 「よく来るの?」「・・・はい」
おまけにボーリング場のバイトの人たちが皆、私に手を振ってくれる・・・。
「常連さんなんだ・・・ははは」と彼。
「負けないぞ!」と頑張っていたようだが2ゲーム目も私200、彼150
思い切りプライドを傷つけたと思う・・・。
そして食事!・・・他愛もない会話が続き、そして車で自宅まで送ってくれた。
話ってナンだ? 

私「あの・・・お話って?」
彼「実はね 付き合ってもらいたくて・・・・」
私「はぁ〜?」
彼「駄目かな?・・・お付き合いしていただけませんか?」
私「私とですか?」
彼「はい・・・・」
私「・・・別にいいですけど・・・」
彼「じゃあ・・明日また今日のところで待っています」
私「え?明日も会うんですか?」
彼「忙しいですか?」
私「・・・いいえ・・・」
彼「じゃあ、明日ね!」
私「・・は・・はい。」

私は魔法にかけられたみたいな不思議な気持ちで帰宅。
「あ・・辞めるっていうのわすれちゃった」

 運命が動き始めた夜だった

思いがけないお誘いに次の日も待ち合わせて食事をした。
次の日は土曜日で用事があったので断り 次の日曜日は合唱団のキャンプの下見に
誘われ同行する事に・・・。
毎日勤め先の近くまで迎えに来てくれる彼。
そして 4回目のデートは(初めてのボーリングデートから一週間経ってない)
七夕の日だった。
午前中はずっと雨・・夕方待ち合わせのころになって雨は上がった。
「海に行きたいな」
不意に口に出した私の言葉に、まさか連れて行ってくれるとは思わなかったのに
彼は海に向かって車を走らせてくれた。
このヒトはいったい何を考えているんだろ・・・。
恋愛感情は・・まだなかった。いいヒトかもしれない・・・・くらい。

海について 砂浜を少し歩いた・・・。
「雨・・上がったね・・・」
「織姫と彦星・・・会えてよかったね」
そんな会話をして 車に乗った。
沈黙が続く・・・。
 「何を考えてるの?」・・・私のほうが先に口を開いた。
「どうして海に行きたいって言ったのかな〜って思って」と彼。
「意味はないけど・・まさか連れてきてもらえるとは思わなかった、ありがと。」
「そっか・・」
「それよりも・・・お付き合いって・・どういうつもりなのかと
  思って・・・」・・と素朴に思ったままを彼に聞いてみた。
「・・・結婚してほしくて・・・。」
「・・・は?」
「・・結婚してください。」
 突然のプロポーズだった・・・・・。
私は そのとき彼の年齢も名前も知らず(苗字は知ってた)
彼のことを何もわからないでいた・・・。
「ずっと見てたんだ・・・・。」
頭の中は 真っ白で何も考えられない状態だったはずなのに
私の口からでた言葉は
「・・・はい。そのつもりでいます。」
「よかった〜。ありがとう」と彼。

その後 何もなかったように家に送ってもらい
両親に「プロポーズされた気がする」と告げると
「どこに住んでるの?どんな仕事をしてるの?」と質問攻め。
どの質問にも答えられない私に
「そんないい加減な娘に育てた覚えはない!」と、父に一喝され、
初めてハッと我に返った私。

七夕の星の放つ不思議な力で 思わず
彼との結婚を承諾してしまった自分に苦笑いだったけど
田舎に帰った彼のことを思い出さなくなっていたことも事実で
なにより 自然でいられる自分がうれしかった。

それから急激にまわりは変化していった。

結婚の約束をしたのに、相手の事を何も知らない私たち。
次の日も 彼は私を迎えに来てくれて 食事に連れて行ってくれた。
話は途切れる事がなかった・・・。
仕事の事 趣味の事 好きな遊びの事・・・・。
そして 親に叱られたことを思い出して 年齢を聞いてみた。
「あら・・・8歳違うんだ」
私は22歳、彼は30歳。(・・・・そうだったんだ)
名前も きちんと聞いた。
彼の方は私の名前をちゃんと知っていてくれたが、私は本当に
この日まで苗字しか知らないくらい 彼の存在を気に留めていなかったのだ。
この時も「好き・・」って感情はまだなかったと思う。

そして お互いの両親に紹介・・・・。
彼は4人兄弟の3番目だというコトを家を訪ねて初めて知った。
ご両親の前に座ったとたん、お母様に「ねずみ年よね!じゃあ大丈夫」と
彼との相性を言われた。「・・はい?」・・・・それでおしまい。
面接試験のような時間終了。一緒に食事をして、帰ってきた。

我が家での紹介は・・・
勤め先の話、私と結婚を前提に付き合いたいこと・・・
彼はきちんと話してくれた。
「至らない娘ですがヨロシク」と父が話してくれたときはチョッと胸が痛かった。

お互いの両親に紹介した頃 私の仕事は夏休みに入っていた。
のんびりしよう・・と思っていた私を 相変わらず彼は毎日 誘い出してくれた。
仕事がお休みの日は海 甲子園 遊園地 etc・・・
本当にいろいろな所へ連れて行ってくれた。
そして、8月の初めの夏祭りで人ごみの中を歩くとき
「迷子になるといけないから・・」と初めて手をつないだ。
(うそみたいだけど本当の話)

ある日彼が「靴を買ってあげる」と買い物に誘ってくれた。
しかし私の一番のコンプレックスは 足が大きい事だった。
普通の靴屋さんではサイズがないのだ。
彼の気持ちはうれしかったが 私は恥ずかしくて本当のことが言えず
それでも靴屋さんには一緒に行った。
しかし何軒も付き合ってくれる彼に申し訳なくなって
「私のサイズは大きすぎて無いの、ごめんなさい。」
やっとの思いで打ち明けた私に
「誤る事なんてない!」と言ったかと思うと靴屋さんに向かって一言。
「お客の必要とするサイズを揃えていないのだから{靴屋}と言う看板を
 下ろすように!」
・・・・このヒトって、凄い!!

この日から私は 彼を好きになっていった。

付き合い始めて 4ヵ月後に私達は結婚する事になった。
彼の母から 「年回りがいいから、年内に結婚するように」と言われた事で
急な話に戸惑う私の両親を
「祝福されたスタートをしたいから・・」と彼が一生懸命説得してくれ
思いがけずスピード結婚ということになったのだ。

友人達に招待状を送ると
みながすぐに電話をくれた。
「聞きにくい事なんだけど・・・、」
「大丈夫なの?・・・・」
・・・・そう。
みんなは あの彼のことを聞きたいんだと言う事がすぐにわかった。
誰もが 違う聞き方で私の様子を尋ねてくれた。
「失恋の痛みから逃げたくて誰でも良かったんじゃないよね・・」
そう はっきり聞いてくれる友人もいた。
友人に問われたとき
「あの彼のことを忘れるためではなかったことは確かだけど
 結婚を決めたのは・・・・どうしてだろ?
 気がついたら元彼のことは思い出さなくなっていたし
 私自身が一番嫌っていた自分の欠点を 彼は好きって言ってくれた・・・
 でも、今でもどうして結婚しようって思ったのかわからないって言うのが
 本音かな?・・・運命だったとしか言いようがない・・・」
その答えに 友人達はもっと不安になったようだった。
お腹を触って「・・・・できちゃった訳じゃないよね」とも聞かれた。
(誰も信じないだろうけど そういう関係もなかった不思議な二人)

そして みんなに祝福されて二人は11月に結婚した。
年賀状で二人のことを皆にお知らせする事に・・・・。
そして私は「報告ぐらいはね・・」と、田舎に帰った彼にも葉書を出してみた。

すると、思っても見なかった返事が 届いたのだ。

「幸せそうな君の笑顔に乾杯!僕はまだ自分の居場所を見つけられないでいます」

息が止まりそうだった。
3年ぶりに見る懐かしい文字に 葉書を握り締めてそのまま駆け出して行きたい
そんな気持ちで一杯になってしまったのだ。
・・・・彼を待っていても良かったの?
・・・・彼のところに行かなくちゃ、支えてあげなくちゃ!
私は葉書を握り締めたままその場に泣き崩れてしまった・・・。

しばらく放心状態が続いた。
昼間に届いた葉書・・・・
気がつくと外は真っ暗だった。
・・・・主人が帰って来た。
そして、いつものように 抱きしめようとする主人の手を
私は拒んでしまったのだ・・・・。

自分でも信じられない行動だった。

主人は何も言わなかった。
ただ 急に話さなくなった私の様子を、・・・顔色を伺っているのはわかった。
時間だけが虚しく過ぎていく気がした。
その夜 私は眠っている主人に背を向けたまま泣き明かした。
そして
次の日も 次の日も
頭の中は田舎に帰ってしまった彼のことで一杯だった。

何日か過ぎた夜中・・・。眠っていたはずの主人が大きな声で私を呼んだ。
「・・・きむ!」そう叫んで飛び起きたのだ。
「ど・・どうしたの?」
「あ〜よかった〜。きむがどこかへ行ってしまう夢を見たよ・・。
 ・・よかった〜夢で。・・・・本当によかった!」
そういうと主人は思い切り強く私を抱きしめてくれた・・。
その力は 息が止まりそうなほど強くて痛くて、
主人が私に対して 掴めない心の不安をずっと抱えて苦しんでいた様子が
伝わってきた。
「どこにも行かないよ・・・」
私はそう言いながら 主人の胸の中で泣いた。思い切り泣いた・・・。
主人を不安にさせしまった懺悔の気持ちで一杯だった。
そして何も言わずに待ってくれていた主人のやさしさがとてもうれしかった。
こんな私でも 主人は受け入れてくれるんだ・・・。
感謝の気持ちで一杯になった。
二度と主人を 悲しませたり苦しめたりしないようにしよう・・・。
いつまでも愛される妻でいる努力をしよう・・・・・・そう自分に誓った。

流した涙とともに 田舎に帰った彼との本当の別離を決心した夜だった。

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

気がつくと、はや20年。
主人は相変わらず いたらない私を受け入れ続けてくれている。
心の病気を付録につけてしまった私だけど
今でも一杯「好きだよ!」って言ってくれる。
そして
一週間に一度は必ず二人でデートの時間を作ってくれている。
私はただ・・・捨てられない努力を繰り返すだけ。
これからもずっと・・
愛される妻でいられるように 幸せになる努力を続けて行きたい・・・。

PS.田舎に帰った彼はその後結婚して 子供が3人いる。
 毎年 届く年賀状の近況報告が楽しみな いい関係を続けている。
  
そして 彼との出会いがあったからこそ 主人と出会える事ができたのだと
 今は彼にも感謝の気持ちで一杯の日々を過ごしている。



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